大人の書道教室企画〜第1回写経遠足〜

4月初め、「粋華翠墨会」、「書法会文香」、「大人の書道教室」の皆様方と京都に写経遠足に行ってまいりました。

今回は、お食事と東福寺散策を織り込んだ
Aコースと、写経体験のみのBコースの2コースに分けて企画いたしました。


実は、東福寺には桜がありません。
正確には、桜の木がない、のではなく、600年ほど前に桜をすべて伐採してしまったのだそうです。
その昔、東福寺の画僧・吉山明兆が室町幕府第4代将軍の足利義持に絵を献上した褒美として「何が望みか?」と尋ねられたところ、明兆は「それでは境内にある桜を禁じてください。桜があると、人が浮かれて修行の妨げとなります」と答え、それを聞いた義持は感激し、桜をすべて伐採させたというエピソードがあります。
そんな東福寺の中で、穴場となっている塔頭・光明院の桜を見に行きました。
門を入ってすぐのところに、美しい紅枝垂れ桜があるのですが、少し早かったのか五分咲きていどでした。奥の重森三玲が作庭した庭に咲く桜は、満開で、あたりの庭の緑と調和して、見事な情景でした✨
光明院は、至る所で額縁のように風景を切り取ることができるのが魅力です。
まるで一枚の絵はがきのように望める場所がたくさんあります。
ちなみに
光明院は東山の苔寺と言われています。

光明院見学の後は東福寺境内へ。
東福寺には、美しい三名橋があります。
西から東へ「臥雲橋(がうんきょう)」「通天橋」「偃月橋(えんげつきょう)」という3本の木造橋廊です。
紅葉の時期には、人が多くてなかなか渡れないのですが、この時期はスイスイ余裕です✌️
余裕を持ってお食事所に向かったところ、少し早く着いたので、近くの勝林寺さんにも足を延ばせました。花手水で有名なお寺です。

御朱印もとても可愛い😍
そして、いよいよお楽しみの昼食。
京料理高澤さんの
お上品で美しく美味しい京料理を個室で堪能☺️
この日も盛りだくさんの内容でした🍀
おもてなしに感謝です❤︎
食事の後は、Bコースと合流して雲龍院にてメインイベントの写経です!

雲龍院さんでは、写経の前に次のような事をします。
1.丁字(ちょうじ)を一つ 口に含む。口から発する四つのことを清めます。(丁字の木の花のつぼみを乾燥させたものです。クローブとも言い、香辛料や漢方薬にも使われています。)
2.塗香(ずこう)を手に塗る。身体でする三つの行為を清めます。
3.酒水(しゃすい)を頭に注ぐ。心から生れる三つのことを清めます。(酒水は加持祈祷した清水です)

いよいよ本殿で写経。
書き終えた写経は、祈念していただくために正面の三方に納めるのですが、その前にお庭で写真を撮らせていただけます。
綺麗なお庭に、廊下に敷かれた赤い毛氈と合間って、とても映えます。
納経が終わると、お庭が見えるお部屋で
お抹茶を一服。
境内はみどころがたくさん。
有名な沈黙の窓。
今回は、「そうだ 京都に行こう」キャンペーンの会期と重なり、たくさんのお花が飾りつけられていました。偶然にも東福寺さんも会場となっていたので、いつもと違う貴重な光景や味わうことができました。
都会の喧噪から離れ、静寂な雰囲気の中で心を清める「写経」。

当日に向けて、お配りした写経練習キットも今後シリーズ化し、毎年春と秋くらいに
遠足企画続けて行きたいと思っています。

大人の書道教室企画、今後も様々な企画を考案中です。
書が好きな方も、そうでない方も(笑)、是非ご一緒に楽しいひと時を過ごしましょう。
初参加も歓迎です‼️

samurai soul

書道好きで歴史好きな 女流書家2名によるサイトです。 武将の屈する事ない強い意志と穢れなき心を 勢いある雄勁な筆運びで書道で表現! 武将ゆかりの地へ実際に足を運んだ道中記など 侍魂ワールドへようこそ。

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